静慈圓先生の著書より 空海の言葉 | より善き未来のために
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静慈圓先生の著書より 空海の言葉

 

高野山大学教授の静先生は、真言密教、空海研究に関しては川田薫先生の師にあたります。

1984年、西暦804年に空海が辿った中国福建省の赤岸鎮から西安までの2400kmの道を踏破し、「空海ロード」と名づけた方です。

当時の資料も少ない中でのこの作業は、大変な労苦を伴った作業であったと思います。

川田先生はこの道を辿ると、「確かに空海がこの道を通ったことが歴然と分かる」、とおっしゃいます。

空海の心情が手に取るように分かったり、メッセージがあったりするのだそうです。

お大師さまの御心が今も生きている証ですね。

 
空海が「師・恵果和尚」と出会った青龍寺の山門(再建されたもの)
写真はこちらからお借りしました。ありがとうございました。

http://blogs.yahoo.co.jp/sakurai4391/35810709.html 


その静先生が認めた著書「弘法大師空海の金言をひらく」より、これから少しづつご紹介していきたいと思います。

 

<命をかけて人生を探そう>

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賀能等身を忘れて命をふくみ死を冒して海に入る。既に本涯を辞して

中途に及ぶ頃、暴風帆を穿ちしょう風舵を折る。高波漢のそそぎ

短船裔裔たり。

(精霊集 巻第五 空海が書いた物です。変換できない漢字はひらがなになっています)

 

<意訳・静先生>遣唐大使藤原賀能らは、君命を排して死の危険を冒して出帆しました。

かくて日本の最果てを離れて、航海の中途頃かと思ったときに、暴風雨に遭ったのです。

暴風は帆に穴をあけ、すさまじい大風は船の舵をへし折りました。高波は天をそぐかと思われ、

小さき船は木の葉のように舞うのみでした。

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空海は31歳の時、仏法を求めて中国に渡ります。当時の航海は命がけのものでした。

中国に渡ろうとした4隻の内、中国に着いたのは2隻のみでした。

遣唐大使と空海が乗った第1船。そして最澄が乗った第2船。

 

空海ほどでなくとも、私も日本の為に命をかけたことがありました。

3・11の地震の後、アメリカのアラスカに世界中から祈り人が集まり、世界と日本の安寧を祈るセレモニーが行われ、何故かお誘いを受けた私は、「この旅は命を懸けることになる」ことを直感しました。

 

セレモニーは問題ありませんでしたが、

その祈り旅の最中、命に関わることが必ず起こることが何故か分かったのです。

 

「それでも行くか?」と自分自身に尋ねますと、迷いもせずに、「行く」と即答致します。

単なるおっちょこちょいと言われるかもしれません。

ですが、それが天命なら、日本の為にそうしようと淡々と思いました。

 

私はそれまで160回ほど渡航をしておりましたが、最初の頃を除いては誰にも告げずに出かけるのが常でした。心配をかけたくなかったからです。ですが、この時初めて住まいの鍵を姉に託して家を出ました。私が帰れなかった時に、部屋の処分をしてもらうためです。

 

おかげ様で、様々な見えない力に守られてお努めを終え、危機はありましたが無事日本に帰ってくることができました。

 

時として、人は「公」の為に命をも厭わず、という瞬間があるように思います。

この時の空海が、そして最澄がそうであったと思います。

「命をも厭わず」という信念が、逆に無事に使命を果たさせてくれるエネルギーを生むのではないかと思います。

 

静先生は、<命をかけて人生を探そう>とおっしゃっています。

 

この言葉を目にすると、ある方のもう一つの言葉を思い出します。

「あなたが怠惰に過ごした今日という1日は、誰かが生きたかった<明日>という日だったかもしれない」

 

生きたいと願う人の命は短く、一方で長い命を嘆く人も居ます。

自分の意志でこの世に生まれてきたことに、今一度思いを致すことの大切さを感じずにはいられません。

 

私は名優・森重久弥さんのこの言葉が大好きです。

「私は新聞紙のように生きたい。

明日は焼き芋を包む紙になっているかもしれないが、新聞は今日一日を目いっぱい生きているじゃないか。

私はそんな生き方がしたい」

 

なかなかですが、一歩一歩。(T)

| 空海 | 13:36 | comments(0) | trackbacks(0) | - | - |
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