シー・チンピンの野望 | より善き未来のために
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シー・チンピンの野望

シー・チンピン(習近平)の野望は、「皇帝」になるということだ。

 

中華思想において、皇帝とは世界のトップに君臨する人のことを指す。

 

宇宙にひとり、唯一無二の存在。

 

チンピンは、それを目指している。

 

 

彼の父親である習仲勲は、共産主義革命のリーダー的存在だった。

 

そして中国最高行政機関である、国務院の副総理にまで上り詰めた。

 

しかし、毛沢東時代に失脚して追放されてしまう。

 

そういう運命を背負った人を父親に持ったために、

 

チンピンは貧しい農村に追いやられ、厳しい生活を強いられた。

 

普通であれば、自分の家族を地獄に落とした共産党思想に反発を覚え、

 

反政府思想の持ち主になることだろう。

 

普通であれば・・・。

 

 

しかし、チンピンは非常に「頭の働く少年」だった。

 

彼は自分の父親を陥れ、家族を地獄に落とした「党」に入ることによって、

 

自分の野望(皇帝になること)を打ち立てることを決意したのだ。

 

21歳の時だった。

 

 

50年後の2012年、彼は中国共産党のトップに上り詰めた。

 

それまで彼は、「これぞ」と思う人間の靴を舐め、尻拭いをしながら

 

「時」を着々と待っていたことだろう。

 

 

2017年10月に開かれた中国共産党大会で、彼は自分の野望を隠さず、

 

「2050年までに中国を主導的大国にする」と宣言した。

 

それは取りも直さず、彼が「世界の皇帝になる」という意味だ。

 

「世界を自分の手中に収める」ということ。

 

そのとっかかりとして、アジアを手中に収める。

 

尖閣は、その端緒にすぎない。

 

芸人の村本大輔さんが、

 

「命を狙われるなら、僕は尖閣を中国に渡します」と

 

朝生という番組で発言したが、

 

残念ながら、尖閣だけでは収まらないのだ。

 

尖閣の次は沖縄。沖縄の次は九州、北海道、更には日本全域が彼の手に落ちる。

 

その時、日本は消えている。

 

中国共産党の「2050年の未来地図」では、日本が赤く染まっているとのこと。

 

その地図に、彼は自分の野望をハッキリと示している。

 

 

彼の頭の中には、中国人民の幸せのことなど微塵も無い。

 

「2035年までに現代化を基本的に実現させ、

今世紀の中頃までに世界一流の軍隊を作り上げる。」

 

「2049年の建国100年までに社会主義の現代化強国を築く。

中華民族はさらに活力を増し、世界の諸民族の中でそびえ立つだろう。」

 

これらはまさに、みずからの権威を高めるための演説だったと言える。

 

チンピンは、「歴代の党トップができなかったことを私はやり遂げた」と言った。

 

すぐ後ろには、胡錦濤前総書記と江沢民元総書記が座っていたのだ。

 

なんと狡猾なことか。

 

その言葉に、

 

彼の「今や怖れるものは何も無い」という傲慢さが滲み出ている。

 

 

党の中で最も権力を握っているのは

 

「政治局常務委員」と呼ばれる7人の党幹部の人たちだ。

 

『チャイナセブン』と呼ぶ人もいる。

 

中国13億人の行方を、この7人が決めると言っても過言ではない。

 

チンピンは党内部の敵対勢力を「腐敗」を理由に排除し、

 

自分の権力固めの為の人間を上層部に配置してきた。

 

 

「自分は皇帝になる」

 

何故彼がこんなことを考えているのか?

 

それは彼の過去生に由来している。

 

彼は、中国・明時代の李進忠(後の魏忠賢)という宦官だった。

 

皇帝を傀儡にして実権を握り、

 

恐怖政治を敷いた最も悪辣な宦官の権力者であり、

 

当時、危機的状況にあった明の滅亡を加速させた人物とも言われている。

 

とにかく「権力に固執した人間」だった。

 

高みに登るためなら、手段を選ばない人間だった。

 

自分に敵対する勢力を徹底的に弾圧し、処刑したし、

 

権力掌握のために、けして手綱を緩めることはなかった。

 

彼の望みは、自分が皇帝になることだった。

 

 

だが、神はそれを許さなかった。

 

最後には崇禎帝によって自分の罪が弾劾されたという報を聞き、

 

「もはやこれまで」と、自ら首を吊った。

 

遺体は磔にされ、首は晒しものにされた。

 

さらに彼の一族も処刑され、莫大な全財産は没収され、

 

部下たちもことごとく殺害、追放された。

 

これがシー・チンピンの今生に強く影響を与えている過去生だ。

 

この時に皇帝になれなかった悔しさが、今彼を動かしている。

 

残念ながら、彼に皇帝になる運命は無い。

 

今の道を歩めば、李進忠が辿った道を再び歩むことになる。

 

 

その役割が無い人間が権力を望むと、

 

その犠牲になるのは「人民」だ。

 

経済が強い今は、多くの中国人が富を謳歌していることだろう。

(その一方で、かつてないほどの貧富の格差が広がっている)

 

だが、これも一時的なものだ。

 

「中国経済は数年後に破綻する」という人たちがいる。

 

中国の人たちは、本当に彼と運命を共にするのだろうか?

 

それは「破滅への道」に、ほかならない。

 

それでも「彼と、道を共にするのだろうか?」

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