天皇の国師
高橋五郎著「天皇奇譚」
この本は3分の1は興味深く、(私に取って)残りは○○○○です。
宮崎さんの本と足して1冊にしたら、まあまあ満足の域。
興味深いのは高橋さんが、国師が開いていた勉強会に3年間毎月通って
直接見聞きしていたことの中から、この本を書いていること。
昭和天皇の国師・三上照夫(神仙界名:中化神龍師)は、斎場(ゆには)で幽体離脱した状態で、
神仙界より、4代目白日翁(元宮内省掌典長・故宮地堅磐)を自分の体に降ろして言葉を聞いていた。
その言葉によれば、
明治天皇と昭和天皇の守護霊は後醍醐天皇であるという。
三上の師・今津(三上の前の国師で、三上を国師に推挙した人)は後醍醐天皇の守り刀・楠正成で、三上はその子・正行(まさつら)であり、その巡りによって、二人は昭和天皇の国師になった。
三上もその師も相当力のあった人で、その方々の霊的な力添えがあっても、
西園寺公望は、伊勢伊雑宮の元神主であった小泉太師命に、昭和天皇の霊的守護をお願いしている。
昭和天皇が背負った霊的負荷は、言葉では言い表せないほど大きなものだったことが伺われます。
今津国師は三上が若い頃に、高野山で行をさせたいと高野山大学学長に願い出たところ、
「今の高野には行は無い」と言われ「天台(比叡山)へ行くよう」に言われたとの事。
三上は野営しながら、毎日約30kmの山道を歩き、百日の断食を敢行。
興味深いのは、その前に断食百日行を敢行できたのは、昭和天皇だったとのこと。
このエピソードから、昭和天皇が祭祀王として生きようとしていたことが伺われます。
今津は三上に、「宮中に残された神道行、有栖川家に残された神道行をやれ。
そこに神との応答の仕方が何通りも書いてある」と言ったそうです。
神への拝礼は顕斎(けんさい)で、対話は幽斎(ゆうさい)でやるとの事。
つまりは、拝礼は現象界で、対話は実相界で行うわけです。
今上陛下の守護霊は聖徳太子とのこと。
何かピンと来なかったので○○○に尋ねたところ、全てを聞かないうちに「そうだ」と言いました。
ちょっと驚きました。聖徳太子と今上陛下のイメージが重なりませんでしたから。
そこで間違いに気づきました。陛下の御霊とは言っていない。守護霊だといっている。
「人」ではなく「お役割」のサポーターのことです。生まれ変わりではなく。
聖徳太子は「和」のお役割で、今上陛下の「和」のお役割を指導している。
昭和天皇は「らりるれろ」の時代を生きるお役割。これは、嵐の中を生きるようなものです。
それを超えて「わ」に至り、次の「ん」で最終局面を迎え、「あ」に戻る。
この「ん」の時代のことを、日月神示で「おジャンにする」と言ったのかもしれません。
行き詰って一度壊す、と。ノアの箱舟現象ですね。
日本が世界のひな型であれば、見せなければならないので、天界は徹底的に潰すかもしれません。
古事記で学んだ「○○して更に生かす」ですから。
現象界でのその大難を小難にする。それを神一厘で超えて「あ」の時代にできるかどうかは、
日本人ひとりひとりの生きざまの集合体(エネルギー)=日本の実相界次第ということでしょう。
と、友人に書き送ったら、
「今のところ、おジャンの現象を小難にすることは、容易ではないように思います。
日本人、まだまだふにゃふにゃです(;_;)」
という返事が返ってきました。
この方も分かっているのですが、こういう話を聞いて、「日本は」と大きなところに目を向けると
どうにもこうにも動きが取れなくなってしまいます。
日本は、私たち「個」が集まってできていますから、まず私たちが変われば良いのです。
その先に、日本の大難が中難へ、中難が小難へ、そして小難が無難になる現実が起こるのですから。
社会を変えようと思ったら、自分から。
世界を変えることも、自分からです。
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