Sさんはご主人との関係がうまく行かず、心を痛めています。
実は異性との問題の大元には、自分の父親との「問題」が隠されているのですが、
このメカニズムをすぐに腑に落とせる人は、あまり多くありません。
感情は自分が目にし、耳にしたことに執着し、その捉われに私たちが翻弄されるからです。
この世で起きる全ての事は、本人の魂(たま)が望んだ学びの為に起こります。
本質的には、本人自らが気づくことが重要なのですが、
とは言っても、痛みの渦中にある時は自分の力だけではどうにもなりません。
そういう時には、摂理を説くよりもほんの少しの手助けをすることがあります。
以下Sさんとのやり取りです。
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思い出してください。子は両親の半分ずつでできていることを。
親から引き離された子は、終生親を捜し続けます。
Sさんは1歳半の時に、父親を病気で失った。「引き離されてしまった」、のですよね。
そこで気づかなければならないのは、
あなたは「自分の半分が無い感覚に陥っている」ということです。
父親から引き離された子は、終生父親捜しをします。それは=「自分探しをしている」ということです。自分が誰なのか分からない。自分が何を求めているのか分からない。
パーソナルワークを受けた時に、心の中にある言葉を紡ぎ出してもらいましたね。
最後に紡ぎ出した二つの言葉は「私」と「私」でした。
「私」=片方の親です。あなたは、両親どちらとも産霊んでいないと感じている。その原因は、自分自身である親と引き離されたと感じている「傷ついた自己内自己(I’)」が居るからです。
「私」と「私」から思い浮かべる言葉は「心」でしたね。
「私」を掴めないでいるので、心が満たされないという現象が起こるのです。
欲しいのに手に入らないと何が起こりますか?
自分の中で軋轢が生まれますね。そのままでは苦しくてどうしようもないので、精神のバランスを保つために、ひとは誰かにぶつけたくなります。そして、何かにすがりたくなります。
誰か、それがご主人です。知人男性との人間関係にも軋轢が生じることが、多々起こっていると思います。その度にあなたは「なぜこんなことになるの?」と、とても心を痛めてきたことでしょう。これらは、あなたと父親との「学びの巡り」で起こっているイベント(経験)です。
そして「すがりたくなる何か」、それはあなたがこれまで学んできた、心に関わるワークや知識や神(宗教)です。
親子の学びを親子間でやり遂げていない場合は、自分の恋人や結婚相手、周囲のひととの間でイベントが起こります。このメカニズムについては、以前説明しましたね。
ですから幾ら3次元で相手の間違いを指摘しても、自分の正当性を主張しても、「あなたのため」、「家族のため」と言っても、相手は変わりません。それは「あなたが気づくまで」、そして「泣いているI’を癒すまで」続きます。
それが、私たちの集合意識が宇宙意識と十字に産霊んで構築した、「学びと気づきのメカニズム」なのです。
あなたをイラつかせる人は、「あなたの中の傷ついた自己内自己の存在をあぶり出してくれる人」なので、「ありがとう」なのです。
みなさんは、あなたと同じみちを歩いてきました。全員が、です。そして今も歩いています。
Kさんはご主人のお母さまをお義母さんと呼び(突き放している)、我がままで自分勝手で周りの人をいかに苦しめる厄介者なのかについて、長い間揶揄し続けてきました。
Rさんは、ご主人を人間的に蔑み、如何に無能で自分勝手な人間か、如何に自分が正しいかを周囲に認めさせるために、やっきになって熱弁をふるってきました。
本人たちは、ただ自分(I’)の苦しさを言葉にしただけです。悪いことでもなんでもありません。
こうやって吐き出さなかったら、ひとはどうなるでしょう?
徐々に心を病んでいきますよね?
自分の中にある痛みを我慢せずに、彼らのようにどんどん吐き出していいのです。
Tさんも同じです。Mさんも、K’さんも、R’さんも、Nさんも、Yさんも、Iさんも、みんな同じです。
Iさんは、相手を揶揄することすらも、まだ自分に許すことができません。揶揄するということは、相手の存在に意識を向けるということです。Iさんはまだ、自分を傷つけた人のことを考えたくないのです。
みんな同じみちを歩むのです。
誰かを否定(非難)している時、あなたの中に、それだけ「分かってほしい」と泣いている幼子(I’)が居ることを思いだしてください。
夫を早くに亡くした母親は、あなたを育てるためにあなたと一緒に居る時間が限られていたことでしょう。そこでもあなたは、親(この場合は母親)と引き離されているのです。
ご主人のお母さまに素直になれないのは、この子が居るからです。
愛を求める子は、同時に愛に素直になれないのです。
「私」=おとうさん、もうひとりの「私」=おかあさん。
両親から引き離されて、「心=自分」を失った。 そう感じているI’が居る。
会や掲示板で思いっきり泣きましょう。「相手が間違っている!」と、思いっきり怒りを吐き出しましょう。吐き出さないと次に進めません。
Sさん、あなたは今どうしていいか分からなくなっていますよね? 立ち往生している。
ですから、あなたの代わりにお父さまとコミュニケーションさせて頂きました。
お父さまに声をかけると、虹色の光の中心にやさしい笑顔で現れました。
穏やかでやさしい、温かいエネルギーでした。周りを包み込むようなエネルギー。
「Sさんは今とても辛い思いをしていると思うので、何か言葉をかけてあげてくださいませんか。」と言うと、その穏やかな笑顔のまま「大丈夫、大丈夫」とおっしゃいました。
コミュニケーションの間中、何度も何度も「大丈夫、大丈夫」とおっしゃいました。
「Sを信じている」ともおっしゃいました。
「いつも、Sさんとご一緒にいらっしゃいますか?」とお尋ねすると、左の肩の背後に居て、いつもあなたと同じものをみているそうです。あなたが見ているものを、お父さまもみている。
「父親から引き離されたままの子」で居るのは、あなた自身だということが分かりますね?
お父さまは、いつもあなたと一緒です。捜さなくても大丈夫です。
そのことを、真っ暗闇の中で泣きながらおとうさんを捜している幼子に、早く教えてあげてください。
Sさんはフォーカシングワークを受けていませんが、目の前に居る幼子のI’のイメージに向かって、あなたの息子に言葉をかけるように伝えてあげればいいのです。
お腹の中の子だって、言葉はわかります。
大丈夫 大丈夫。
*「引き離された」という表現について
これは誰かに、あるいは何かによって引き離されたと言っているわけではありません。
I’が、親から引き離されたような感覚に陥っている、という意味です。
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>父とのコミュニケーションをありがとうございました。
>父が大丈夫、大丈夫というのはわかります。
>なぜかと言うと、私はよく亡くなった父と母に向かって大丈夫だから、私は必ずやるよ!一緒にやろうね!大丈夫、大丈夫と、ここ数年間言い続けています。その声は届いていると思い嬉しかったです。
★逆です。お父さまがあなたに「大丈夫、大丈夫」といつも声をかけているから、それを感じ取ったあなたが、それとは気づかずに、ご両親に「大丈夫、大丈夫」と言っていたのです。
3次元という現象界だけを見ていると、自分を中心に物事を捉えてしまいますが、眞理は目に見えない「実相の世界」にあります。
>母には、正にありがとうとごめんなさいしかなくて、この言葉もきっと届いているという事ですね。
★そのとおりです。生きている時は時間と距離によって阻まれますが、肉体を脱げばその意識は多次元に同時に存在することができます。亡くなった両親は、いつもわたしたちと一緒です。
>普通に話しかけていたけれど、これからはもっと近くに感じられます。
>それから、父は虹色の光で現れたのですね〜。私虹が大好きで特にあの色が好きなのです。
★どのように現れるか。これ自体もメッセージですから、コミュニケーションの際には、必ずメッセージを届けたい相手に分かる形で出ていらっしゃいます。
>曇りのない色、配色、美しい!
>虹が出ていると友達が虹が出てるよ!見てる?って連絡をくれるくらいなのです。これからは虹を見ても父を思い出しますね。
>父が左肩の背後から見ているのは、時々自分が見ているけれど、自分ではない自分が見ている感覚になるのはその為?だったのでしょうか?
★そう感じたことはそのままにせずに、必ずご自分で精査して確かめてください。
>私が見ているけれど、私じゃない感覚です。そう言えば、息子も自分が自分じゃないって思って、あっと思うとやっぱり自分が自分だねって思うらしいです。ママもそう言う事ある?と時々聞かれますが、今頃気付きましたが同じ感覚なのかもしれません。S・K
★これも同様に、そのままにせずに確信が持てるまで精査してください。
眞実を手にした者だけが確信することができます。確信した時に、軸が定まるのです。
そのままにしてここに留まると、いつまで経っても成長できません。
1歩1歩、着実に歩いていきましょう。
★日々の生活の中であれこれ苦しんで分からなくなったら、坊ちゃんに尋ねてください。
この子の魂霊(たまひ)は成熟しています。
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